遺伝子が教える運命

今回は「自分の遺伝子を知って、自分を守る」ということを普及させるべく精力的に活動されている医学博士の宇住晃治先生との対談です。運命学とは一見かけはなれたように思われる方も多いと思いますが、自然の神秘ということでの共通項もあるようです。

遺伝子でなりやすい病気がわかる!


代表:

最初にいつもおうかがいしていることなんですが、先生は運命学についてどんな印象をおもちでしょうか?

宇住: 遺伝というのも、当たり前すぎて誰も疑問に思わなかった時代があるんですが、決して当たり前のものではなくて、想像を絶する精密な仕組みというものがある訳です。人に起こることも、当たり前に起こっているなんてなくて、仕組みというか、何か根拠があるのだろうと思います。私自身、今までの人生で、人との出会いや出来事を考えると、個人的には運命というものを感覚的に感じています。

代表:

誰も疑問に思わなかった・・・ということですが、遺伝子の研究というのはいつ頃からのものなのでしょう?

宇住:

19世紀以降の話です。それまでは、人が人を生むことも、白人の親であれば子供も白人で、子供は親に似ている・・・なんて事は当たり前でそこを研究しようということにならなかったのでしょうね。それがちゃんと情報として伝えられているんだ・・・という事になって、1953年にDNAの二重らせん構造の発見がされた訳です。

代表:

最近はDNA、遺伝子という言葉をとてもよく耳にするようになりましたが、簡単に教えていただけますか?

宇住:

遺伝子というのは、遺伝情報を伝える一番小さな単位で、タンパク質のアミノ酸配列の情報が書き込まれているものです。30億の対になったものが並んでいるんですが、この長さや並び方の違いで、いろんな生物になります。

代表:

30億ですか・・・

宇住:

そうです。そこに書かれた情報の解読がさかんに研究されて、いろいろな事がわかってきました。チンパンジーと人間の違いは100個に1個程度の違いです。さらに人間の中でも、人種などの違いがあり、1000個に1個くらいの違いが、体質、つまりどんな病気になりやすいか・・・といった個体差になっているんです。

代表:

その違いを知る事で、自分が遺伝的にどんな病気になりやすいかがわかるというわけですね。

宇住:

そうです。ただ、遺伝子で病気を知るというところには、倫理的な問題もあります。病気によっては、あなたは将来、こういう病気になります・・・と言われて悲観的になったり、希望を失ってしまう可能性もありますから。

代表:

確かに、それは難しいですね。予防ができたり、治療法が確立されているものならいいですが、そうでもない病気もありますから。

宇住:

そうですね。それと、遺伝子はそれが発現するかどうかという問題もあります。30億も並んだものの一部のものしか働いていないのです。そして、どうしたらその遺伝子が発現するかということは、まだハッキリわかっている訳ではありません。

代表:

病気の遺伝子を持っていても、必ずその病気になるとは限らない・・・。


宇住:

そうですね。まぁストレスなどが要因の一つとなる事は多いですが、どうしたら遺伝子が動き出すのかということはわかっていないんですね。



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医療法人社団KYG医療会会長
宇住 晃治
[ウスミ コウジ]
・1954年 東京生まれ
・東京大学医学部保健学科卒業後。同研究生受託研究員を経て、ライフサイエンス研究所代表。
・医療法人社団KYG医療会会長。NPO法人遺伝子栄養学研究所副理事長、財団法人ライフエクステンション研究所理事。
・社団法人虹の会理事。NPO法人日本ヘルス協会理事。医学博士。
・専門分野は核酸の栄養学、人類生態学、ダイエット指導、健康管理システム、予防医学全般。
著書
URL
http://kyg.or.jp/index.html