やっぱりもめるのはお金!?


司会:

私達のところにいらっしゃる時は、まだ離婚をどうしようか・・・という段階の事が多いですが、先生のところにいらっしゃる方たちは、すでに離婚を決めている状況ですね?

小林:

そうですね。しかも、お互いだけでは解決できない問題が起こっているという事です。

司会:

離婚問題で、一番もめるのは何でしょう?やはりお子さんがいれば親権の問題ですか?

小林: 実際は親権だけでもめるケースはそう多くはないと思います。やはりお金の問題が大きいですね。どちらかがすごくケチということが多いですね(笑)。

司会:

運命学でもケチと焦りは凶の始まりと言うのですが・・・・。

小林: 相手が浮気をしたケースなどでは、懲らしめてやりたいという気持ちもあるので、それがお金という形になってでてくるんだと思います。

司会:

そもそも、離婚の訴えは、どんな理由があれば認めてもらえるものなんですか?

小林:

裁判上の離婚原因は、○相手に不貞行為があった場合
○相手から悪意で遺棄された場合
○相手の生死が三年以上不明である場合
○相手が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない場合
○婚姻の継続が困難な重大な事由がある場合
という五つです。裁判で強制的に離婚を勝ち取るためには、このうちのどれかに該当している必要があるのです。もちろん、夫婦双方が合意すれば、いつでも離婚できるのですけどね。

司会:

悪意の遺棄・・・・って。

小林:

勝手に家を出て行ってしまうという事です。民法では夫婦は同居してお互いに協力しなければいけないとされていますから。

司会:

よくある性格の不一致というのは、理由にならないって事ですか?

小林:

5番目の継続が困難な事由というのは比較的曖昧な表現ですから、ここに何とか・・・という所ですが、性格の不一致だけでは、なかなか裁判所は認めてくれないですね。特に小さい子供がいる場合などは、別居期間が相当長期間に及んでいるといった事情がないと、離婚を認めてもらえません。

司会:

でも、片方が離婚を言い出している以上、既に夫婦関係は破綻しているわけですよね。一方が離婚に同意しないのは何故と思ってしまいますが?

小林:

相手に恋人がいて、自分にはいないという場合などは、意地になってしまうこともあるようですね。

司会:

悔しいから、再婚なんてさせない〜っって感じですか?



小林:

そうですね。

司会:

んーー、なんかスゴイですねぇ。

小林:

あとは、駆け引きというか、できるだけ良い条件を引き出すためというのもあります。

司会:

結婚式の幸せそうな姿からは、ほど遠いですねぇ。

小林:

そうなんですけど、離婚相談の方が全員おっしゃる事は、「最初から何か違うと思ってた・・・」なんです。これは100パーセントと言っていいと思いますね。



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弁護士
小林 健一
[コバヤシ ケンイチ]
・1974年 静岡生まれ 大阪大学人間科学部卒業後、同大学大学院人間科学研究科(社会心理学専攻)入学。
・同大学院在学中に弁護士を志し、司法試験合格。
・岡村綜合法律事務所にて企業法務(株主総会指導等)や幅広い分野の紛争事件を経験し、独立。
・現在、西銀座法律事務所にて、訴訟・交渉案件を中心に弁護士業務を行っている。
・第一東京弁護士会所属。
著書
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